シロセット加工は、ウール素材にはなくてはならないズボンの折目やスカートのプリーツの形状記憶加工です。
加工された折目やプリーツは雨に濡れたり、着用によって折目やプリーツのシャープ性が損なわれても、ハンガーに掛けてしばらく休ませれば、新品同様のシャープ性が戻ります。
日本では50年以上前に紹介されました。その後1983年に全国シロセット加工業協同組合が設立され、世界で最も安全で信頼される折目・プリーツ加工を築き上げ、今日までに累計で1億8,600万着もの製品に加工されてきました。
医薬原料を主成分とする加工剤を用いて、折目やプリーツを付けた状態でウール分子間の結合を半永久的に再配列する加工法です。ウール本来の機能性や風合い・色・柄には全く影響を与えない、安全で便利な加工です。
シロセット加工法はオーストラリア連邦科学産業研究機構 (CSIRO) で開発され、その頭文字をとって「シロセット(SI-RO-SET)」と名付けられ、「シロセット」「SI-RO-SET」は組合が管理する登録商標であり、全国シロセット加工業協同組合が加工許諾した組合員及び本組合と契約を締結した事業者のみが実施できる加工法です。